未来を拓くプロジェクト

“おとまらない会” in 多機能型重症児者デイサービス モアナ

未来を拓くプロジェクト

NPO法人ソルウェイズのデイサービスの事業所では、ショートステイに向けたシミュレーションが始まりました。

多機能型重症児者デイサービス モアナで、2022年8月27日に開催された、「おとまらない会」の活動報告です。

モアナおとまらない会

日時

2022年8月27日(土)

通常のデイサービスの土曜日の利用時間は、10:00〜16:00。
この日は、10:00からデイサービスを利用し、15:00〜20:00に「おとまらない会」を開催しました。

見学場所

藻岩山展望台

目的

  •  通常の利用時間を延長して利用することで、ゆっくりお出かけする
  •  乗る機会の少ないロープウェイ、ケーブルカーに乗ってみる
  •  札幌の景色を見て、自分たちの住む街を知る
  •  お小遣いから家族や自分へのお土産を買う買い物の体験をする
  •  利用時間の延長することで、夕方のケアの時間をご家族が有効に過ごすことができる

事前準備

準備期間は1ヶ月。
スタッフの人員の調整や役割分担、保護者への通常時間以外のケア内容の確認、タイムスケジュールの作成をしました。
見学場所である藻岩山展望台には、時間の調整やスロープの準備を依頼し、当日にスムーズに利用できるよう事前に連絡。
そして、子どもたちへのオリエンテーション資料も作成しました。

当日の流れ

10:00

通常のサービス提供
(おとまらない会に参加しない2名を含む6名の利用)

おとまらない会に参加しない利用児は、15時にご家族がお迎えに来てくれました。(ご協力ありがとうございます)

15:00

おとまらない会に参加の4名とスタッフは、藻岩山展望台に向かって出発!
車内では、オリエンテーション。

そして、お買い物体験

藻岩山展望台見学をし、帰ってきてから夕方のケアやビンゴ大会を開催。

20:00

ご家族に迎えに来ていただく

参加者の声

利用児のご家族

  • 帰ってきてベッドに寝たら、やり切った感じで「もう寝ます」って感じでした。妹に楽しかったよと報告しているようです。
  • 楽しかったようです。朝からニコニコしていました。家について爆睡でした。簡単にできることではないと思います。感謝です。

スタッフ

  • 参加した子たちは、朝来所したときからニコニコしていた。普段は、利用時間の間にお昼寝をすることが多いのに、誰もお昼寝もせず、移動の車内、見学中、戻ってきてからも全員起きていたのには驚いた。
  • 初めてだったので、お出かけの準備に不備があったり、出発時間も予定より遅くなってしまったりしたことは、次回への課題。
  • 乗り物に乗っている時、景色を見ている時、お土産を選ぶ時、とても良い表情で見ていて楽しかった。

学びや次回への課題

今回の参加児は、初回ということもあり、保護者との調整がつきやすい法人スタッフのお子さんに限定させていただいています。
そのため、口頭で聞き取りを行い、藻岩山展望台に到着してからのケアを減らすために、ケアを車内でできるよう時間調整にご協力いただきました。
また、事前に見学先に連絡し、ケーブルカーは臨時便を出していただき、スロープも準備していただき、スムーズに展望台まで行けました。
事前連絡ができたことにより、混みあう時間帯(日没に合わせて混みあうと施設よりアドバイスあり)を避け、出発時間を調整することもできました。

外出中に使用するシリンジや栄養のチューブは、日中にデイサービスで使用したものを持って行ったが、出発時間直前に注入があり、外出用を別に準備してもらうと混乱なく外出の準備ができたのではとの反省点もありました。

第二回目の開催も企画し始めているので、今回の振り返りをもとに、子どもたちが楽しめつつ、ご家族に夕方にゆとりのある時間を過ごしていただけるよう、モアナでは、“おとまらない会”を開催していきます。

赤い羽根共同募金

「いけプロ」のシミュレーション事業は、赤い羽根共同募金さまからの助成金にて、実施しております。
ご寄付いただき、ありがとうございます。

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