未来を拓くプロジェクト

医療法人財団はるたか会“レスパイトハウスやまぼうし”見学

未来を拓くプロジェクト

日本で初めて医療的ケア児に対応した“福祉型ショートステイ”である「レスパイトハウスやまぼうし」を見学させていただきました。

レスパイトハウスやまぼうし

2019年6月から、地域のお母さん方、訪問看護師、松戸市の行政の方で話し合いを重ね、2022年7月1日に、千葉県松戸市にオープンしました。
日本で初めての医療的ケア児に対応した“福祉型ショートステイ”です。

医療法人財団はるたか会“レスパイトハウスやまぼうし”

見学日

2022917日 10時半~

参加者

運上佳江(NPO法人ソルウェイズ代表理事)
運上昌洋(NPO法人ソルウィエズ代表理事)
岩間旭(NPO法人ソルウェイズ 訪問看護ステーションあみえる管理者)

見学の目的

当法人のショートステイ建設に伴い、設備、運営、管理方法を参考にしたく見学する。

事前準備

医療法人財団はるたか会 専務の飯倉さんに、“レスパイトハウスやまぼうし”の開設に至った経緯やコンセプト、また人員配置、報酬算定についてのプレゼンをしていただきました。
また、当法人の新規施設建築に向けて、当法人で契約している設計士さんが設計をする時に下見に伺い、建築構造上についての情報提供もいただいています。

見学当日

10時半頃に“レスパイトハウスやまぼうし”に到着、施設内の見学。

1時間半の見学後、飯倉さんから、現在の利用状況や利用児家族からの声などの話もお聞きしました。
また、今後の「レスパイトハウスやまぼうし」運営の方向性、人員配置、報酬算定など、医療的ケア児を福祉型ショートステイで受け入れること、歩いたり自力で動くことのできる医療的ケア児の受け入れ、現在まで稼働してみて見えてきた課題なども意見交換することができました。

学びや今後の課題

必要な設備、必要だと考えていたが必要なさそうな設備など、実際に稼働している施設を見学しながら説明していただき、参考にさせていただきたい点がたくさんありました。

“レスパイトハウスやまぼうし”の「おばあちゃんの家に泊まりにいく」というコンセプト通り、医療や介護の施設という雰囲気がなく、とても温かな朗らかな空間でした。
遊びのスペース、活動スペースもあって、ワクワクしました。

子ども(代表の三女・四女)も一緒に連れて行ったのですが、見学の間、保育士さんや理学療法士さんが、常に気を配って遊んでくれました。
「もし障がいのあるお姉ちゃんたち(重症心身障害児の長女・次女はお留守番でした)も一緒だったら、こんなふうにこの施設で遊んでもらえるのかな」と想像すると、私たちが作りたい施設のイメージと重なり、胸がいっぱいになりました。
個室も素敵な空間でしたが、活動する場所が中心となったつくりになっているので、きっとここでたくさんのあそび、活動、体験ができるのだろうなと目に浮かびました。

さらに、至るところ(壁のみではなく床にも)に電源があるため、「これなら人工呼吸器の子も、活動場所が制限されなくて楽しめそうだな」と感じました。

災害時にも電源確保ができるように整備されているので、医療的ケアがあり電源が生命と直結している子も安心であると同時に、地域の住民にとっても災害時の拠点になりうると感じました。

天井から日が入る構造で、浴室も温かみがあり、リラックスして入浴ができると感じました。
湯舟につかれる機器があり、満足した入浴ができると感じました。

また、室内やトイレも広く、導線が考えられた構造だと感じました。

人工呼吸器使用の利用児が1名しか利用していなかった事もあり、1名に対し看護師、保育士など2~3名のスタッフで介入しており手厚いと感じました。
利用児が増えた場合、安全で楽しいサービスを提供するための職種や人数の検討が必要です。
“レスパイトハウスやまぼうし”も、同法人からの応援があったとしても管理が厳しい状況の為、人材確保、教育体制の整備が課題と思われます。

NPO法人ソルウェイズでは、見学させていただいたことも参考にしながら、2025年までに、医療的ケア児も利用できるショートステイも含めたインクルーシブな拠点づくりを進めてまいります。

医療法人財団はるたか会“レスパイトハウスやまぼうし”様、ありがとうございました。

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